Velo初心者向け|クリックで情報をスライド表示する「アコーディオン風」UIの作り方
- 篠原 誠
- 5月7日
- 読了時間: 3分

✅ はじめに
Webサイトを訪れた際、「クリックすると情報がスライドして表示される」という動きを見たことがありませんか?FAQや商品説明など、限られたスペースに効率よく情報を整理する手法として人気のUI(ユーザーインターフェース)です。
今回はVelo初心者の方向けに、この便利なUIの基本的な作り方をご紹介します。
正確には「アコーディオン」ではなく「アコーディオン風」と呼ばれるものですが、初心者でも簡単に試せて、効果的に使えるので、ぜひ挑戦してみてください。
🎯 今回つくるもの
質問をクリックすると、回答がスライドして表示される
もう一度クリックすると、回答がスライドして閉じる
複数の項目を同時に開けるシンプルな仕組み(※1つだけ開く本格アコーディオンの作り方は別記事でご紹介します)
🧰 まずは準備から
最初に、Wix Studioのエディターで以下を準備します。
質問用のテキスト要素(例:#question1)
例:「Q. Veloとはどんなツールですか?」

回答用のボックスやテキスト要素(例:#answer1)
例:「A. Wix StudioサイトをJavaScriptで自由に拡張できるツールです。」

回答部分は初期状態を 「折りたたまれた状態(Collapse)」 に設定しましょう。ここまで準備ができたら、次はVeloでクリック時の動きを実装していきましょう。
💻 Veloで実装してみよう(基本コード)
以下のコードをVeloエディタに追加します。
$w.onReady(function () {
// 質問をクリックしたときの動きを指定
$w("#question1").onClick(() => {
if ($w("#answer1").collapsed) {
// 折りたたまれていたら開く
$w("#answer1").expand();
} else {
// すでに開いていたら閉じる
$w("#answer1").collapse();
}
});
});

🔍 コードの中身を解説します
.collapsed は「要素が折りたたまれているかどうか」を判定するプロパティで、クリック時に「開くか閉じるか」を判断するために使っています。
.expand() と .collapse() はそれぞれ「スライドして開く」「スライドして閉じる」動作を行うメソッドです。即座に表示する.show()や非表示にする.hide()とは違い、動きが滑らかでプロっぽさを演出できます。
🧪 複数の項目への応用も簡単
この仕組みを使って、複数の質問と回答を簡単に作成できます。
例:#question2 、#answer2 といった感じでIDを追加し、コードもコピーして調整するだけで、アコーディオン風UIを簡単に拡張できます。
✨ 実際の動作を確認してみましょう
設定が完了したら、ページをプレビューして動作を確認してみましょう。
下のように「Q. 質問部分」をクリックすると、回答エリアがスライドして表示/非表示に切り替わるようになります。
これで、シンプルながら使いやすい“アコーディオン風”のUIが実現できました!


🎨 デザインのちょっとしたコツ
よりユーザーが操作しやすくするには、質問部分に 「+」「▶」などのアイコン を入れると、「ここをクリックすると何かが起こる」ということが直感的に伝わります。
また、回答ボックスに 適度な余白や背景色 を付けることで、展開時の見やすさがぐっと良くなります。
📝 まとめ
今回ご紹介した「アコーディオン風」UIは、Velo初心者の方でも簡単に導入できるうえに、実務での応用性も抜群です。
なお、「複数を同時に開ける仕組み」ではなく、「1つだけ開いて他は閉じる本格的なアコーディオンUI」を作りたい方のための記事も後日公開予定です。そちらもぜひお楽しみに!



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